自由診療|横須賀市にある衣笠駅前整形外科リハビリ・骨粗鬆症クリニックです。

自由診療<衣笠駅前整形外科リハビリ・骨粗鬆症クリニック>

指の関節が痛い、肘が痛い、肩が痛い・・・シップと痛み止めでは治らず困っている方へ

私(医者)もやりようがなくて困っていました・・・
手術の適応もないし・・・、どうにかしてあげたい・・・
衣笠駅前整形外科リハビリ・骨粗鬆症クリニックでは痛みの治療に特化した自由診療を導入しています。

モヤモヤ血管への動注治療

モヤモヤ血管への動注治療

動注治療とはOKUNO Clinic奥野祐次先生が2014年に開発した動脈(血管)内に薬液を注射して痛みをとる治療法です(https://okuno-y-clinic.com/)。 手や足のしつこい関節炎に対して、これまで私たち整形外科医はシップ痛み止め内服しかアプローチの手段がなく、非常にもどかしい思いをしてきました。 人間の身体には生命を維持するのに欠かせない「正常な血管」だけではなく、病気の原因になってしまうような「異常な血管」もできてしまうことが最近になってわかってきました。特に手指の関節炎や足底筋膜炎、アキレス腱炎をはじめとした、治りにくい関節の痛みには、そのような異常な血管(いびつな構造でモヤモヤとして見えるため、モヤモヤ血管と呼んでいます)が存在することが様々な研究で確かめられています。(左図は手の血管造影ですが、中指の第一関節にモヤモヤ血管が見られます)
動注療法ではエコーで手関節もしくは足関節付近の動脈に細い針を使用して、溶けにくい薬液を注入することによって「モヤモヤ血管」のみを減らして痛みをとることを目的としています。処置は数分で終わり、疾患によっては極めて高い除痛効果を認めます。 本処置はOKUNO Clinicによるライセンス制になっており、衣笠駅前整形外科リハビリ・骨粗鬆症クリニックはオクノクリニックとライセンス契約を結び動注治療を行なっております。2023年10月現在、横須賀市内で施行できる施設は当院のみとなっております。しつこい手足の痛みに対してご相談いただければと思います。
自由診療としての適応のある疾患(効果が期待される疾患)として、各指のへバーデン結節(第1関節の痛み)、プシャール結節(第2関節の痛み)、拇指CM関節症、関節リウマチによる指の炎症、手根管症候群、足底筋膜炎、有痛性外脛骨、外反母趾、アキレス腱炎、アキレス腱付着無塩、偏平足による痛いなど炎症性の血管増生(モヤモヤ血管)を伴う疾患となります。炎症部位より上流の動脈にカテーテルを挿して塞栓物質を流します。この塞栓物質は日本国内で感染症の治療に認可されている「チエナム」という抗菌薬で、その溶けにくさを利用しています。
モヤモヤ炎症血管は未熟で細く、流れも遅いため塞栓物質は炎症部位で血管を詰めることができます。正常な末梢血管は流れも早く、管腔も太いため詰まりません。万が一詰まっても、直ぐに分解される塞栓物質を使いますので、2−3分で血流は改善し安心です。

モヤモヤ血管への動注治療

治療は全体でおよそ15分くらいかかります。まず局所麻酔を刺入動脈の周囲に行います。その後、点滴で用いるカテーテルチューブを動脈内に挿入し、抗生物質でできた粒子を投与いたします。その後十分圧迫止血を行い、血腫の形成がないことを確認したのちに、帰宅していただきます。当日はなるべく安静にしていただきますが、シャワーを浴びたり、通常の生活は可能です。

薬剤の投入時に熱い感じや、痛み、鈍痛が出るものですが、一時的なもので問題はありませんので、ご安心ください。皮膚色調変化も出るものがほとんどですが、これも一過性ですので、心配はありません。


効果は数日で感じられる場合もありますが、多くは、数週間から1〜2ヶ月かかって改善が見られます。症状の改善が不完全な場合は、2回つづけて治療を行うほうが効果的ですが、3回行うことも可能です。治療の間隔は、1ヶ月以上はあけていただきます。
一般的に高齢者の方ほど効果が出にくいとされています。これは、モヤモヤ炎症血管が長年の経過により増殖しており、なかなか治療に反応しないのと、炎症以外の構造的変化も生じているためだと思われています。

動注によりモヤモヤ炎症血管をなくすと、炎症による組織の破壊がとまるため、病気の進行を遅らせることができます。腱や関節の損傷は治りにくいため、病気の進行を止めることはとても大切です。関節の破壊や腱の損傷があまり起こらないうちにモヤモヤ炎症血管治療を行うことをお勧めいたします。
副作用として動脈内に薬剤を注入した際に、一時的に皮膚がまだら状の色調変化や、阻血状態を一時的に起こすことに起因する痛み、違和感などを認めることがあります。しかしその変化は一過性であることがほとんどです。半日から数日以内に消失します。また、色素沈着が数週間にわたり継続することもありますが、自然と消失するものがほとんどです。

その他の副作用としては、刺入部位の皮下血腫(青あざや硬結)、針刺しによる知覚異常、操作に伴う感染症、使用する抗生物質のアレルギー反応、既往症のある方は、内服薬と使用抗生物質との相互作用(ガンシクロビル:サイトメガロウィルスの治療薬、バルプロ酸ナトリウム:てんかんの治療薬)、局所麻酔剤のアレルギー反応などがあります。アレルギー反応は、蕁麻疹や吐き気、熱感、目眩などがありますが、まれにアナフィラキシーショックに至ることがあり、注意が必要です。また、血栓を生じたり、動脈解離を生じることもありますが、いづれも頻度は低いと考えられています。血管が細すぎて、技術的に刺入不能の場合や、血管の穿通枝や交通枝が元々無い方は、治療ができないことがあります。血液の凝固を妨げる薬剤を使用中の方は、治療はできません。詳しくは、診察時に医師にお伺いください。
治療回数について
実際の治療効果は1ヶ月してから確認できることもありますが、直後に効果がなくても、遅れて効果を感じることもありますので、経過をみてください。ただ、1回の治療ですべてのもやもや炎症炎症血管を除去することはできません。そのため、2〜3回の炎症血管治療を、1〜2ヶ月の間をあけて連続して行うことが効果的と言われております。効果に応じて治療回数をご相談ください。
治療については、1回目の診察を行ったのち、適応があると判断されれば、完全予約制で行っております。初診時に施行できませんので、ご注意ください。(1回目の診察は、医療保険適応となります。)


治療費について
現在のところ、モヤモヤ炎症血管の治療は保険適応がありません。治療費は、以下のとおりとさせていただきます。
1部位につき1回25,000円(税込)の対象疾患 ヘバーデン結節/ブシャール結節/ばね指/手根管症候群/母指CM関節症/関節リウマチ/不安定性の少ない慢性靭帯損傷/手指の術後の痛み
1部位につき1回35,000円(税込)の対象疾患 足底腱膜炎/有痛

収束型体外衝撃波治療

収束型体外衝撃波治療

元々、腎臓結石を破砕する治療として確立されているため、ご存知の方も多いかと思います。それが整形外科の分野において応用され、足底腱膜炎やアキレス健炎、テニス肘などの腱炎・靭帯炎など多くの疼痛疾患の除痛を目的とした治療に使用されています。
欧米ではスポーツ選手を中心に腱付着部障害や骨性疾患においても低出力の衝撃波が利用されるようになりました。体外衝撃波での治療は、非常に痛みも少なく、また短時間で行えます。
体外衝撃波は衝撃が広がっていく「拡散型」と衝撃が一転に集中する「収束型」があり、「収束型」のほうが治療効果が高いといわれています。拡散型は比較的多くの施設で扱っていますが、「収束型」は神奈川県内では3施設でしか導入されていません(2023年5月現在)。収束型では拡散型に比べ、図中央のように痛みの部位や正常に応じて衝撃波の収束する深度を調整して効果的な治療を行うことができます。
当院ではBLT社BTL-6000 フォーカス®体外衝撃波疼痛治療装置を導入し、難治性疼痛で困っている方を治療します。体外衝撃波の作用機序はまだ不明な点が多いのも事実ですが、衝撃波を傷ついた組織に照射する事で患部に細かい損傷を作り、本来生体が持っている組織の治癒力を高め、組織修復と報告されています。 対象疾患は2023年5月時点で保険適応となるのは6カ月以上既存の治療を受けても効果が見られない難治性の足底筋膜炎のみであり、以下の負担金が発生します。保険診療1割の方5000円、3割の方15000円(足底筋膜炎の場合3回の施術で1セットで初回のみお支払いいただきます)で、再発により3カ月以上期間が空いた場合は再度負担金が発生します。

収束型体外衝撃波治療

足底筋膜炎以外の疾患は自由診療となります。アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、肩石灰性腱炎、大転子痛症候群(股関節外側のでっぱっている部分の炎症)、肩腱板断裂、上腕骨内側上顆炎(野球肘)、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)、腓骨筋腱損傷、骨治癒の遅延、偽関節、疲労骨折、関節の異常を伴わない離断性骨軟骨炎、シンスプリント、オスグット・シュラッター病などが国際衝撃波治療学会で承認された適応症です。足底筋膜炎以外で自由診療を希望される場合は1照射あたり10000円の料金が発生します(治療開始前のレントゲン、超音波検査など別途保険診療の負担がかかります)。

収束型体外衝撃波治療

治療の流れは@体位とり、A痛みのポイントの確認、B低レベルから照射開始し、徐々に反応を見ながら出力調整、C目標回数の衝撃波をあてる。となっており、治療時間は約10分で、1,2週間のインターバルを置いて複数回行います。麻酔は不要であり、照射後に創などは残りません(ごくまれに内出血を起こす方がいます)。治療後歩いて帰ることができ、運動も可能です。右の図は足底筋膜炎への衝撃波治療の様子です。 安全性については副作用の事例はほとんど報告されていません。まれに皮下出血、発赤などの症状を呈す場合もございますが一時的なもの言われています。妊婦さんやがんなどの悪性腫瘍など禁忌(やってはいけない)の場合もありますが、比較的安全な治療法として国内外で実施されています。
  • Facebook
  • Instagram

PageTop

  • WEB予約は
    こちら
  • QRコード